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花咲か日記

2014年11月 7日

ハクチョウのおはなし  ピカピカらへ


さむい北の国シベリアからハクチョウがやってきました。
羽を広げると お父さんやお母さんよりも大きな鳥です。

ここは北海道、ウトナイ湖。
ハクチョウたちは 冬をあたたかな日本で過ごすため、遠い国から旅をしてきました。
ここでしばらく休んだあと、もっとあたたかな本州へわたっていきます。

1羽のハクチョウがバシャバシャと水しぶきをあげて 湖の上を走りだしました。

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少しはなれた仲間のところへ行くためです。

コゥ、コゥ、コゥ。

すんだ11月の空にハクチョウの声がひびきわたります。
仲間も首を上げ下げして、あいさつにこたえます。

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2羽はしばらく よりそっていましたが、
やがて1羽のハクチョウが なごりおしそうにはなれていきました。

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待って‥。

残されたハクチョウは羽をばたつかせ、追いつこうとけんめいに走ります。
でも、うまく飛びあがれません。

左の羽が ひどくいたんでいるのです。

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もう1羽のハクチョウはふわりと浮きあがり、
ゆっくりと他の仲間のところへ飛んでいきました。

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飛べないオオハクチョウは、静かに岸に向かって泳ぎ始めます。
ぼくはみんなと一緒に、南にわたって行かれない‥。

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岸には ヒシクイという鳥がいました。
仲間と離れ、何年もウトナイ湖の近くですごしているこの鳥も、
やはり羽をいためていました。

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ヒシクイはいいました。

さあ、むねをはって!
羽を広げて!

ぼくらは一人じゃない。
羽の色はちがうけど、ぼくたちは仲間だ。

そうさ、仲間なんだ。

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ハクチョウは羽を広げてみました。
バサ、バサ、バサ。

体は少しも浮きあがりはしなかったけれど、
なんだか体の底から力がわいてくる気がしました。

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コメント

涙があふれて・・・旅の途中なにがあったのか?
それでも、生きてたどり着けてよかった。

残されるもの、残して旅立つもの、どちらも辛いけど
がんばれ、オオハクチョウ、ヒシクイ、クロガモ!

みゃおまま様

羽を損傷した水鳥をしばしば見かけます。
冬、ウトナイ湖は完全結氷してしまいますが、そばに流れる美々川が
渡れない水鳥達の命をつないでくれています。
厳しい環境に違いはありませんが、水鳥達は適応して頑張っています。
それを見ていると私も「負けられないな!」っていう気持ちになります。^^

まるで絵本(フォト絵本)のよう・・・・
本当に 写真と 文とで 1冊の作品として作られてはいかがでしょう・・・・お孫さんへのプレゼントとして・・・・

白鳥たちのように 厳しい北海道の自然を生きていく動物たち(生き物たち)は 私たちに「生きる」強いメッセージを送ってくれます

ふと 目をやると 見えてくる 力強い 生命からのメッセージを まささんは たくさん受信されています

またまささんがうけとった自然からの物語を楽しみにしています!

ソフィー様

子供達が小さい頃、毎日寝床の中でお話をしました。
絵本のときもあったし、思いつきで作ったへんてこりんなお話になることもありました。
子供達の真ん中に寝て話をするのですが、
姉と弟は 私がどちらの顔を見て話すのかで揉めました。
今日は僕の方!ダメ、私の方を向いて!
そう言って小さな手で私の頬をはさむのです。
幸せな時間でした。

子供達の小さな子供らへ。
フォト絵本、プレゼントできればいいな、と思っています。
いつもありがとうございます。

胸がいっぱいになる心温まるいいお話ですね。
私も元気をもらいました。
生き物たちはどんな環境でも適応するのですね。
(今年10月中旬に釧路湿原で数羽の白鳥を見ました。)

子育て中は夢中で忙しく過ぎていきますが、ほんと、
その頃が一番いいときなのかもしれませんね。

昨日でやっと雪囲い一応完了しました。
ただ心配なことが…
大きくしたいアナベルを30㎝位でカットしてしまったのですが、
失敗だったかしら。
アナベルはどこから大きくなるのですか?

まいとしみかける 切ない風景ですね〜
去年の 「とべない 白鳥」さんは ずう〜と
元気で 1年をすごしたのかしら、、
長老になり わかい初めての留年生に いろいろ
教えて 助けてあげられればいいのにね、、

こよみ様

自然界に生きるものは、みんな一生懸命です。
環境に順応できず命を落とすものも出てきますが、
それは他の動物の糧となり、命がつながっていきます。
無駄なものは何一つありません。
そのことが大きな慰めになります。

釧路湿原にいらしたのですね。
タンチョウはいましたか?

アナベルはカットした枝の下にある芽が伸びて、その枝先に花芽をつけます。
今の時期なら30cmに切っても、10cmに切っても花は咲きます。
大きくしたい場合は長めに剪定しますが、地植えの場合はけっこう伸びるので
心配いらないと思います。
ちなみに我が家のアナベルは毎年地際から10cm程度にカットしていますが、
ワンシーズンに60cmくらいは伸びますから。

カタナンケ様

そう、切ない風景です。
毎回ほろりとしてしまいます。
羽を損傷して冬もウトナイに残留しているハクチョウは数羽います。
飛べない水鳥同士、一緒に行動していることが多いので、
このハクチョウも先輩らに習って生き延びてくれるだろうと信じています。
ベテランのヒシクイもいることだしね。

あ~良かった!
アナベルはそんなにカットしてもおまささんのお庭のアナベルのように立派に育つのですね。
よかった~。一安心。来年楽しみ!
我が家の庭は今年植えたばかりの花木がほとんどなので
まだすかすかして淋しいので何とか大きく育てたいと思っていまして…

釧路湿原の白鳥はずーっと遠くに白いものが数羽が見えただけだったので
丹頂なのかは確認できませんでしたが、丹頂だったかも。\(^o^)/

こよみ様

早く大きくなって欲しい、その気持ちよく解ります。
私もそうでしたから。^^
すかすかしていると つい植物を詰め込み過ぎてしまいますが、ここはグッと我慢。
特に庭木は十分なスペースをとって植えることが大切です。
数年後、大きく育った樹木を抜く羽目になったり、剪定で苦労することになりますから。
経験者、おまさより。

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