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花咲か日記

2017年4月22日

春の風景 エゾアカガエル

キャララ キャララ

森の中を散策中 聞き慣れない鳥の声が聞こえてくる
それも大合唱だ

ドキドキしながら鳴き声の方に進むのだけど
近づくとピタリと鳴き止む

辺りに鳥の姿はない

諦めてその場を離れるのだが
しばらくすると またしてもあの大合唱が聞こえてくる

そんなことを何度か繰り返し
狐につままれたような気分になったことがある

あれは 今から何年くらい前のことだったろうか


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その後 写真仲間から
それは蛙の鳴き声だと教えられたときも
にわかには信じがたかった

だって 蛙といえばゲコゲコでしょ




エゾアカガエルは 日本では北海道でしか見られない蛙だそうで
オスの体長はおよそ5 cm
メスはそれより一回り大きく 7 cm くらいはあるとのこと

見慣れたアマガエルは2~4.5 cm というから
ずいぶんと大きい

鳴くのは繁殖期の雄だけ

キャララ キャララの鳴き声は
北国の春の風物詩となっていた


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手前に光って見えるのは エゾアカガエルの卵

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冬眠から目覚め 森の小さな小さな池で
恋の歌を歌うエゾアカガエルの雄達

今は心から いいな と思う


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昔私は蛙が大の苦手だった

蛇よりも トカゲよりも ゴキブリよりも
なによりも怖かった


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特に危害を加えるわけでもなく
それほどグロテスクというわけでもないのに

あのヌメリが嫌だったのか
車にひかれてぺしゃんこになった姿が嫌だったのか

蛙を思い出そうとすると
理科の授業で 解剖のためにはりつけにされた姿と
湿り気のある生臭い感覚が思い浮かんでしまい
どうしても好きになれなかった


そんな私が変わることができたのは カメラのおかげ
レンズを向けると 蛙はすてきな被写体に変わった

エゾアカガエルに梅雨時の生臭さはなく
むしろ春の到来と生命の息吹を感じさせる

今ならアマガエルを見ても平気かもしれない
触る自信はまだないけれど




おまけ

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カエルぴょこぴょこ みぴょこぴょこ




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